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「酔っぱらい」たちの日本近代 酒とアルコールの社会史/右田裕規 の情報詳細
アップロード日:2026/09/22
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《前編》【酒×社会学】酔っ払いの歴史!下戸はクソ?酔うのは恥ずかしい?
前編では、近代日本において「酒を飲むこと」や「酔っ払うこと」が社会の中でどのように捉えられてきたのかを、社会学の視点から語っています。単なる酒の歴史ではなく、酔っ払いに対する価値観や、酒席でのコミュニケーションの変化がテーマです。
- 酔っ払いに対する価値観の変化
- 江戸から明治にかけては、特別な日に皆で酒を飲み、酔いつぶれるまで飲むことも現在ほど否定的には捉えられていなかったとされます。一方、大正から昭和初期になると、酔っ払って人前で醜態をさらすことが「恥ずかしいこと」とされるようになり、酔い方に対する社会的な評価が変化していきます。
- 「酔った時の発言」は本音なのか?
- 酒によって普段とは違う言動をすることを、「本音が出た」と考えるのか、それとも「酒に酔ったからこその発言」と考えるのかという問題を取り上げます。また、時代が進むにつれて、酔っ払うことそのものよりも、酒を飲んでも仕事上の振る舞いを崩さないことが求められるようになった背景にも触れます。
- 「下戸はクソ?」という酒席の価値観
- 酒を飲めることが人付き合いや社会人としての能力と結び付けられてきた一方、体質的に酒を飲めない人もいます。「飲める人」と「飲めない人」の関係を通して、酒が単なる嗜好品ではなく、人間関係や社会規範とも結び付いてきたことが浮かび上がります。
《後編》【酒の裏話】ビールが流行したワケ&世界で珍しい割り勘文化
後編では、酒をめぐる社会の仕組みや飲み会文化にさらに踏み込み、日本では当たり前と思われている「割り勘」や「花金」といった習慣が、どのように成立したのかを考察しています。さらに、ビールが日本で広く飲まれるようになった背景や、かつては現在ほど問題視されなかった飲酒運転についても取り上げます。
- 世界でも珍しい「割り勘文化」
- 飲み会で参加者が料金を均等に負担する「割り勘」は日本ではごく一般的ですが、世界的に見ると特徴的な支払い文化です。単なる会計方法ではなく、人間関係を対等に保つことや、酒席での負担を皆で共有するという日本独特の社会的感覚との関係から考えます。
- 「花金」とビジネスマンの酒
- 高度経済成長期以降、仕事が終わった後に同僚と飲みに行くことがサラリーマン文化の一部となり、「花金」という言葉も生まれました。酒が仕事上の人間関係を築く場として利用されてきた一方で、酔わずに振る舞うことがビジネスマンに求められるという、一見矛盾した価値観も紹介されます。
- なぜビールが流行したのか?
- 日本の酒文化を考えるうえで、日本酒だけでなくビールの普及も重要なテーマとして扱います。ビールが広く普及した背景を、単純に「味が好まれたから」とするのではなく、社会や生活様式の変化と結び付けて考察します。また、かつては現在ほど厳しく扱われていなかった飲酒運転など、酒をめぐる社会規範が時代とともに変化してきたことにも触れます。

